全般性不安障害(GAD)
全般性不安障害(Generalized Anxiety Disorder ・GAD)とは、特殊な状況に限定されない、理由の定まらない不安が長期間続き、
ついには日常生活にも支障をきたすようになる病気。
発症は10代半ばが多いが、精神科にはかなりの時を経て受診するケースが多い。
原因はわかっていないが遺伝的要因や神経質の性格、現在のストレス状態や
自律神経の障害などが発症の影響だと言われている。
同じ「不安神経症」に分類される「パニック障害」と異なるのは、
パニック障害の場合は突然の発作で起きるのに対し、
GADはいつ病気が始まったのかはっきりしていないという特徴がある。
お尻の頬の間の痛み
病気の名称やその症状についてこれまであまり知られていなかったため、
治療を受けていない(病院に行っていない)人が多い。
また、病院に行っている場合も、自律神経失調症や更年期障害と診断され、
GADの患者としての治療の機会を逃していることもある。
GADは他の精神科領域の病気(うつ病、パニック障害、社会不安障害(SAD)など)を併発する
可能性が高くなるといわれているため、早期に適切な治療を受けることが必要である。
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テルミンとうつ病mediceの副作用を使用して
症状セルフチェック
(身体症状)・頭痛、頭重、頭の圧迫感や緊張感、しびれ感
・そわそわ感
・もうろうとする感じ
・めまい感、頭がゆれる感じ、船酔している感じ
・自分の身体ではないような感じ
・身体の悪寒や熱感、手足の冷えや熱感
・全身に脈拍を感じる
・便秘や頻尿 など
(精神症状)
・注意散漫な感じ
・記憶力が悪くなる感じ
・根気がなく疲れやすい
・イライラして怒りっぽい
・ささいなことが気になり、とりこし苦労が多い
・悲観的になり、人に会うのが煩わしい
・寝つきが悪く、途中で目が覚めやすい など
食欲不振、しゃっくり
(DSM-Wによる診断基準)
・仕事や学業などの多数の出来事または活動について、過剰な不安と心配がある。
しかし、その原因は特定されたものではない。
・不安や心配を感じている状態が6ヶ月以上続いており、不安や心配がない日より
ある日のほうが多い。
・不安や心配をコントロールすることが難しいと感じている。
・不安や心配は、次の症状のうち3つ以上の症状を伴っている。
1.そわそわと落ち着かない、緊張してしまう、過敏になってしまう
2.疲れやすい 集中できない、心が空白になってしまう
3.刺激に対して過敏に反応してしまう
4.頭痛や肩こりなど筋肉が緊張している
5.眠れない又は熟睡した感じがない
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治療法
心療内科や精神科で専門治療を受けることができる。治療法には大きく分けて薬物療法と精神療法の2つがある。
GADの本態(病気のもと)は「不安」にあるため、
まずは薬物療法で不安をコントロール可能なくらいまで軽くし、
精神療法によって患者自身が不安をコントロールできるようにしていく。
海外では早い時期から薬物による治療の研究が盛んに行われており、
既にGADの治療薬として承認され、治療に使われている薬もある。
(パロキセチン(パキシル)等)
一方、日本では、GADという病名で国(厚生労働省)から承認されている薬はなく、
抗うつ薬や抗不安薬などを用いて治療が行われているのが現状である。
(現在、GADという病名で承認を受けるための治験が行われている。)
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