なでしこ沢穂希さんの体調不良には、いろいろ「うわさ」がありますが、真相は謎です。
なでしこ沢穂希さんのうわさは、妊娠、パニック障害、うつ病などがあります。
もし、妊娠やパニック障害であれば、長時間の飛行機での移動は厳しいです。
なでしこ沢穂希さんの表情から、うつ病も考えにくいです。
やっぱり、単なる体調不良かもしれません。
肉体的な故障を隠していたのかもしれません。
パニック障害
パニック障害とは
ストレスが関係する病気になります。
100人に3人が発症する病気とされ、男:女=1:2の割合で、女性に多い病気になります。
女性に多いのは、女性ホルモンが関係しているからです。
100人に3人が発症するので、めずらしい病気ではありません。
タレントの方であると、長嶋一茂さん、アンルイスさん、堂本剛さん、岸辺シローさん、田中美里さん、プロレスラーの秋山準さんなどが、パニック障害に罹ったといわれています。
医学的には、ありふれた病気になります。
特効薬の「パキシル」が開発され、スムーズに治療できるようになりました。
それでは、パニック障害の原因、症状、治療についてご紹介します。
-原因-
ストレスが原因です。
ストレスによって、ニューロンから分泌されている神経伝達物質の「セロトニン」が乱れ、うまく、情報伝達ができなくなります。
「セロトニン」が乱れ、うまく情� �伝達ができなくなると、パニック発作の症状が出たり、うつの症状が出たりします。
人によって症状の発現は違いますが、基本的には、パニック障害とうつ病は、同じ「ストレス」が原因になります。
さて、このストレスですが、さまざまなストレス要因があります。
-ストレス要因-
・解決しにくい長く続く悩み(両親の不仲、夫婦関係、職場の人間関係)
・肉親の死
「肉親の死」は非常に強いストレスになります。心の整理が必要になりますが、心の整理をせずに放置すると、のちにストレスになります。
「肉親の死」はいずれ、経験するものです。感情を出して悲しんで、そして心の整理をして下さい。
・オーバーワーク
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オーバーワークが原因で、パニック障害を発症する方は多いです。タレントの方に多いのも、オーバーワークが関係しています。
また、デザイナー、プログラマーなどの仕事をされている人にも多いです。よく、「無」から「有」をつくる仕事であり、頭をよく使う仕事だから、多いといわれていますが、実際は、勤務時間が長い職業です。
デザイナー、プログラマーなどの仕事をされている人は、サービス残業で深夜まで、仕事をされている人が多いです。
上記の職業でなくても、夜の10時、11時まで働いて人は多いです。あまりにも働き過ぎです。
転勤による職場環境の変化、転職・就職・進学・結婚などの環境の変化もストレス要因になります。
その他、激しい神経性の痛み(頚椎症性神経根症、椎間板ヘルニアなど)、感染症などの病気もストレス要因です。
これ以外にも、ストレス要因はあり、複雑です。
-誘因-
・カフェインの摂取
カフェインは、脳を興奮させます。コーヒー、緑茶、紅茶、コーラ、栄養ドリンクなどには、カフェインが大量に含まれています。
緑茶は健康に良いとされていますが、緑茶中のカフェインには要注意です。最近、若い女性の方で、緑茶をペットボトルで1本飲む方がみえますが、飲み過ぎです。
確かに、カテキンには抗酸化作用がありますが、カフェインの影響があります。1日に飲む量は、コップで2杯までです。
・睡眠不足
睡眠は人間にとって大切です。1日6時間以上は睡眠をとりましょう。
・飲酒による「質の悪い睡眠」
ストレス解消で飲酒される方がみえますが、大量に飲酒してから眠ると、「質の悪い睡眠」になります。
・激しい運動
激しい運動をすると、血液中の乳酸量が上昇し、パニック発作の誘因になることがわかっています。普段から、軽い運動をすることは大切です。
ただし、突然の激しい運動は誘因になります。
・ダイエット
極端なダイエットによって、セロトニンが合成できなくなります。
栄養バランスのよい食事が大切です。
-症状-
パニック発作、予期不安、広場恐怖という3つの症状が出ます。
パニック発作と予期不安の症状から、心療内科、メンタルクリニックを受診する方が多いです。
●パニック発作
妊娠禁煙
地下鉄、バス、電車、美容院、病院、学校の教室、職場、エレベーターなど特定の場所で発作が起きます。
不安感などの前ぶれがあってから発作が起きたり、突然発作が出る場合があります。
・理由がない不安感
・動悸(心臓がドキドキ)
・冷汗
・震え
・息苦しい
・過呼吸
・めまい
・自分が自分でない感じ
・寒気・ほてり
・頭がおかしくなってしまうのではないかという不安感
・脳貧血(卒倒)
など
●予期不安
パニック発作を起こした特定の場所へ行く前に起こる不安感。
たとえば、地下鉄でパニック発作を起こした場合、次回、地下鉄に乗るのが怖くなり避けたくなります。改札口あたりで、不安感が 増して、地下鉄が乗れなくなります。
この症状を予期不安といいます。
●広場恐怖-
パニック発作と予期不安を繰り返すうちに、ひとりで外出することがイヤになります。
これが、広場恐怖で、引きこもりがちになります。
-診断-
めまい、脳貧血(卒倒)の場合は、耳鼻咽喉科、脳神経内科などで、メニエル氏病、脳梗塞などの脳血管疾患、不整脈などの疾患との鑑別が必要です。
パニック障害かどうかは、心療内科、メンタルクリニックで診断します。
-治療-
治療法が確立しており、薬剤による治療で完治します。
治療すれば完治しますので、必要以上に心配する必要はありません。
治療法は
・抗うつ薬(SSRI)
パキシル 1日30mg
パキシルは、セロトニンの乱れを治す、パニック障害の特効薬です。
・抗不安薬
メイラックスなど
抗不安薬は、精神安定剤です。飲み始めの2~3ヶ月は眠気を感じますが、いずれ慣れます。
・胃薬
ファモチジンなど
パキシルの吐き気を抑える目的で、胃薬が処方されます。
ここで問題になるのは、パキシルの飲み始めに起きる「吐き気」「食欲不振」などの副反応です。これは、誰でも経験することになります。
よって、最初は10mgから飲んで、1~4週間後に20mg、さらに1~2週間後に30mgまで引き上げます。
パキシル30mgで、少なくとも6ヶ月以上の服用が必要です。一般的には、1~2年パキシルを飲むことが多いです。
パキシル10mgであっても、効果が出ます。抗不安薬(メイラックス)により、パニック発作を抑えることができます。
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治療開始してから、約1週間でパニック発作は起きなくなります。予期不安で、特定の場所に行きづらいのですが、おもいきって行って下さい。
たとえば、地下鉄でパニック発作を起こして方であれば、予期不安はありますが、おもいきって地下鉄に乗って下さい。パニック発作は起きませんから。
たとえ、パニック発作が起きても、次の駅で降りればいいだけです。
どうしても心配であれば、パキシル30mgを飲むようになってからでもいいと思います。
その他、夜眠れない方は、睡眠薬が処方されます。
クリニックによってはカウンセリングします。
-再発-
パニック障害は、必ず完治しますが、完治後に再発することがありま す。
ただし、生活改善すれば、まず再発しません。
もし、再発したとしても、また治療すればいいのです。
うつ病
うつ病の有病率は、人口の5%といわれています。
軽症のうつを含めると、高い確率で発症する病気です。
軽症のうつを含めると、4人に1人が一度は経験するともいわれています。
うつ病は、決してめずらしい病気ではありません。
うつ病は、「こころのかぜ」とも呼ばれています。
めずらしい病気ではないとういうことで、「こころのかぜ」と呼ばれていますが、実際は、治しにくい病気になります。
かぜであれば、1週間程度で治りますが、うつ病の場合、投薬はすくなくとも1年は必要になります。
薬が効きにくい場合もあり、難治性のうつ病が あります。
うつ病で注意して欲しいのは、自殺する危険性があることです。
-原因-
くわしくは、よくわかっていません。
遺伝的素因はあると考えられています。
ストレス、悩みなどが発症の引き金と考えられています。
ただし、ストレス・悩みが原因ではありません。
-発症メカニズム-
神経伝達物質(ニューロペプチド)のセロトニンが乱れます。
セロトニンが乱れることで、発症します。
セロトニンが乱れると、うつ病、パニック障害、摂食障害を発症します。
パニック障害からうつ病、摂食障害からうつ病へ進展する場合があります。
-症状-
抑うつ気分
意欲の低下
頭痛、めまい、肩こり、食欲不振など身体的な症状
自殺願望、自殺企� ��
など
うつ病で問題となる症状は、自殺願望、自殺企図です。
実際、自殺で命を落とす方がみえます。
もし、みなさんが自殺したいと思ったら、まず、うつ病を疑う必要があります。
-治療-
標準治療
抗うつ薬
SSRI
デプロメール 25mg → 150mg
抗不安薬
メイラックス
睡眠薬
ユーロジン
デプロメール、ルボックス、パキシルのSSRIが効かない場合は、トレドミンに変更します。
トレドミンが効かない場合は、三環系抗うつ薬に変更します。
なお、SSRIを序々に増量する時に、吐き気、食欲不振を起こします。
デプロメール150mgになるまで、我慢する必要があります。
なでしこ沢穂希さんは、長時間の飛行機に乗りました。なでしこ沢穂希さんのパニック障害は考えにくいです。
なでしこ沢穂希さんの表情から、うつ病も考えにくいです。
なでしこ沢穂希さんの体調不良は謎です。
なお、故障や、貧血などの病気が疑われます。
なお、私のブログは、皮膚科学に基づいたスキンケア法について紹介しています。
ぜひ、過去のブログ も参照下さい。
ブログタイトルは「美少女完全マニュアル」ですが、若い世代のスキンケア~エイジングケアまで書いています。
皮膚科学を専門 M.Kei
藤田保健衛生大学卒
元三重大学医学部付属病院勤務
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